長音階(メジャースケール)とは
長音階(メジャースケール)とはある音から全全半全全全半の順で並べられた音階のことです。
隣同士の音程は全て2度となります。ですので、音程の種類でいうと長長短長長長短とも言えるでしょう。
日本語音名で「ハ」から始めて長音階を作ると「ハ調長音階(Cメジャー・スケール)」となります。
現場では、一般的に「ハ調長音階」とは言わず、「ハ長調」と言ってしまう場合が多くあるように感じます。しかし、厳密には長音階と長調は違うものです。
長調(メジャーキー)とは
長調とは長音階を元に作られた音楽のまとまりのことです。長調は全部で12種類あります。(異名同調を含めない)
例えば、日本語音名で「ハ」を主音にし、ハ調長音階を主体として作られた音楽を「ハ長調(Cメジャーキー)」いいます。ハ長調でもハ調長音階の他に5音階や半音階など、複数の音階から作られることもあります。
調と音階の関係はややこしいので、現場では「Cメジャー(英語)
各音の役割 音度と機能
ひとつ一つの音には機能があり、主要な機能は次の4つ
- 主音(トニック): メロディーの最後の音は主音で終わる。そうすることで、安心感を感じる。
- 属音(ドミナント): 主音と完全5度上の関係。主音と最も相性が良く、期待感を感じる。
- 下属音(サブドミナント): 主音の完全5度下の関係。主音と属音の間を取り持つような動きが多い。
- 導音: 主音と短2度の関係。7音の中で主音と最も不協和音になる。緊張感を感じることで、主音への推進力が生まれる。
調号と臨時記号とは
前述のことからト長調の曲は基本的にファがシャープすることが分かります。楽譜にファを書くたびに、#を書いていてはめんどくさいですよね。そのため、音部記号の横に#を書くことでその段のファ全てに#を適用する、というルールがあります。これを調号といいます。
そして、ト長調の中でト調長音階以外の音階や和音を使うときに変化記号が必要になります。これら音符の左に付ける変化記号のことを臨時記号といいます。
調号の書き方、記号の順番を覚えよう
調号は毎回決まった順番で書かれます。上記のト長調を見て分かる通り、1つ目の♯は必ず「ファ」につきます。2つ目はド、というふうに続いていきます。
調号によって変化された音名はオクターブに関係なく効果があります。例えばト長調を表す次の調号は全ての「ファ」が変化されます。
しかし、調号自体がオクターブを変えることは原則ありえません。
伝わりますが、習慣によって違和感が生まれます。
♯系
左からファドソレラミシの順番で♯が付きます。それぞれの距離は5度であることが分かります。
♭系
左からシミラレソドファの順で♭が付きます。それぞれの距離は4度であることが分かります。
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