楽曲分析(アナリーゼ)って演奏や作曲に役立つの?
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、楽曲分析することで表現力や説得力が上がるだけでなく、暗譜力まで身につきます。
なぜなら、分析することで楽譜に隠された作曲者からのメッセージを受け取れるからです。難解な曲も楽曲分析してみれば仕組みは簡単だった、なんてこともあります。
この記事では楽曲分析の方法をまとめています。本サイトの音楽理論をマスターした前提の最後の項目です。
この記事を読むことで、楽曲分析ができるようになり音楽への理解力が上がります。
結論は次の5つです。
- 調判定
- コードネーム
- ローマ数字
- 機能
- 楽式
そして大事なことは、沢山の曲を分析してみることです。ぷりんと楽譜の楽譜見放題サービスも紹介します。
楽曲分析をする前の3つの基本知識
本格的な楽曲分析をする前に、基本の3つのことを調べましょう。
- 作曲者の年代や作曲背景
- 拍子
- 音楽用語
これらは楽曲分析というより、譜読みの段階です。これらを知らずに合奏やレッスンを受けると怒られます。
学力は関係なく「調べたか調べていないか」ただそれだけですので、必ず調べましょう。
調判定
最初は調を判定してみましょう。
私は1音目を練習する前に必ず行っています。その方が演奏が楽だからです。
まず、調号を見て長調と短調1つずつに絞ります。
- 一番右の♯の2度上が長調の主音
- 一番右の♭の5度上が長調の主音
- 長調の主音の3度下が短調の主音
キリのいい最後のⅤ7からⅠを探し、Ⅰの和音が長か短か判断する。
転調している場合はお互いの調の関係性を調べましょう。「+1キー」のような簡易な考えでも構いません。クラシックの場合「属調」のような関係によく転調します。あるあるを知っておくことで、「あぁこのパターンね!」「え!?まさかの調に」と理解できます。
コードネーム
次にコードネームを分析してみましょう。
これによって、和音をまとめて理解できます。
コツは固有和音(ダイアトニックコード)を先に洗い出しておくことです。
「この曲はハ長調だから、C・Dm・Em・F・G・Am・Bdimを使うんだな」
というふうに1軍のコードを分析前に知ることで、楽曲分析が簡単になります。
さらに、それ以外のコードが出たときに「なんだこのエモいコードは」と、作曲者のこだわりに気づくことができます。
ローマ数字分析
音楽におけるローマ数字とは固有和音の何番目かを表す数字です。
これによって、調に関わらないコード進行を理解することができます。
調は24種類ありますが、それを1つにまとめることができるのです。
ここまできたら、色々な曲が似た進行であることに気づきます。「俺が発明したコード進行!」と思っていてもほとんど他の曲で使われているでしょう。
トニックやドミナントなどの機能分析
本サイトでは機能には次の4つに絞って考えています。
- T(トニック)
- D(ドミナント)
- D2(ドミナント2)
- S(サブドミナント)
これらを組み合わせてできるコード進行は次のたったの3つ
- D → T
- D2 → D2 → T
- S → T
多くの音楽はこの3つのコード進行でてきています。
沢山ある音がここまで簡単に表すことできます。
またこれらの機能は緊張と弛緩を表すため、音楽表現にも役立ちます。
楽譜が見放題のサービスとは
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