ある音階の音のみで構成された和音をその音階の固有和音といいます。
この考えによって、和音それぞれに役割が与えられ音楽が発展していくことができました。
固有和音を理解するには、次の3点をおさえておく必要があります。
- コードネーム
- ローマ数字
- 和音の機能
固有和音のコードネーム
音階の各音を根音として、作られた7つの和音を固有和音(ダイアトニックコード)といいます。
ハ長調の曲は上記の7つの和音を基本として作られています。
固有和音のローマ数字
ローマ数字を付けることによって、調の何番目の和音か理解することができます。コードネームとの違いは、転調するとコードネームは変わってしまいますが、ローマ数字は変わりません。ローマ数字を覚えることで全ての調に簡単に転調することができます。
つまり、コードネームでは膨大な数がありますが、ローマ数字ならその1/12の数におさえることができるのです。
固有和音の機能
和音には3種類の機能があるといわれています。
- トニックコード(安心感がある和音)
- ドミナントコード(緊張感がある和音)
- サブドミナントコード(やや緊張感がある和音)
どんなドラマやアニメを觀ても、必ず主人公はピンチになりますよね。そのピンチを解決することで、人は感動します。音楽も同じで、ドミナントが鳴ったら緊張し、トニックが成ることで安心し感動をします。こういった機能が、1893年にリーマンによって「機能和声理論」にて体系化されています。
まとめ
固有和音を理解するには、次の3点が大切でした。
- コードネーム
- ローマ数字
- 和音の機能
音名を絞ることができるコードネーム、調が変わっても問題ないローマ数字、そこから生まれる機能。
これによって膨大な音をかたまりとして理解することができるようになり、そのキャラクターを覚えておくことで、相対音感が身につくようになります。
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