- 音価を知る
- リズムの計算
- 拍子を知る
- 音符の部位名を知る
- 1拍で可能なリズムを知る
- リズムの書き換え
音価一覧表
名前 | 音符 | 休符 | 全音符を1としたときの長さ | 4分音符を1としたときの長さ |
---|---|---|---|---|
全音符 全休符 | 1 | 4 | ||
2分音符 2分休符 | 1/2 | 2 | ||
4分音符 4分休符 | 1/4 | 1 | ||
8分音符 8分休符 | 1/8 | 1/2 | ||
16分音符 16分休符 | 1/16 | 1/4 |
付点について
付点とは音符や休符の右に小さな点を付けることによって、長さが1.5倍になるという記号です。
例えば1の長さをもつ4分音符に付点が付けば、1.5の長さに変わり、名前も付点4分音符に変わります。すべての音符と休符に付くことができますので、それぞれの長さも暗記しておくとより良いでしょう。
リズム計算
覚えるだけでは意味がありませんので、実際に計算をできるようにしましょう。これをできるかどうかで、あなたのリズム感が変わってきます。
では問題です。次の計算に当てはまる音符を1つ答えよ。
ここでのポイントは一度数字に置き換えましょう。4分音符を1とした長さを覚えましたよね。つまり、「1+1= 」という意味になります。計算すると2の長さを持つ音符になりますね。
つまり、答えは2分音符です。
上級者はこれをどんなリズムでも瞬間的に行うことで、細かく正確に刻むことができます。
拍子(ひょうし)を知る
拍子とは、一拍の長さと拍の回数により決められた1小節の割り方のことです。
拍子には、単純拍子、複合拍子、そして変拍子という3種類があります。
単純拍子
一般的に2拍子、3拍子、そして4拍子を単純拍子と言います。
単純拍子では分母の音符が1拍となります。
具体的には、2/4、3/4、4/4拍子などの4分音符が1拍の拍子と、2/2などの2分音符が一拍の拍子があります。
複合拍子
分子が6、9、12でかつ、分母が8のものを複合拍子と言います。
8分音符を1拍とするのではなく、8分音符3つを1拍とする場合がほとんどです。つまり、付点4分音符が1拍とする考え方です。「付点4分分の6拍子」では表記しずらいため、「8分の」という表記になっています。
これによって、3連符を使用せずに3分割系の楽譜を綺麗に記譜することができます。
音符の部位名を知る
音符は3つのパーツからできています。
- 符尾(はた)
- 符幹(ぼう)
- 符頭(たま)
符尾には「はた」というふうに、それぞれ簡易的な別名があります。
そして、複数の音符があるとき、符尾と符尾がくっつき連桁を形成することがあります。
連桁とは、符尾をまとめることで1拍を分かりやすくするためのものです。非常に重要なので、覚えておきましょう。
1拍で可能なリズムを知る
1拍を4分音符としたときのリズムはなんと、16種類しかありません。(16分音符より細かい音符は使わない場合)
タンンン | タタンン | タンタン | タンンタ | タタタン | タタンタ | タンタタ | タタタタ | |
拍頭あり | ||||||||
拍頭なし |
表記上はたった8種類しかなく、拍の頭にかけてタイがかかっているか否かで16種類に分かれています。
長い音符を休符に置き換えることもありますが、タイミング・リズムは16種類に変わりはありません。
私の体感上、世の中の曲の8割ぐらいは、この16種類から作られていると感じます。
3連符系もしくは複合拍子(1拍を)
リズムの書き換え
リズム感を付けるには楽譜を書き換えることが最も大切です。これによりリズムを細かく捉えることができるようになります。
休符なし | 16分休符で埋める | 実用的な休符(例) | 音源(カウント2拍) | |
ンンンン | ||||
タンンン | ||||
ンタンン | ||||
ンンタン | ||||
ンンンタ | ||||
タタンン | ||||
タンタン | ||||
タンンタ | ||||
ンタタン | ||||
ンタンタ | ||||
ンンタタ | ||||
タタタン | ||||
タタンタ | ||||
タンタタ | ||||
ンタタタ | ||||
タタタタ |
まとめ
リズム感は知識を付けることで、格段に良くなります。