あなたは「4部音符の長さはいくつ?」と聞かれて答えられますか?
実は、この問には答えることができません。音符の長さとは他の音符と比較して初めて分かるからです。「8分音符は4分音符の1/2の長さ」というようなことしか分かりません。絶対的な長さが決まっている訳ではないのです。
音符の名前の由来
8分音符の8分とは何を表しているのでしょうか。
それは全音符を8分割した長さという意味なのです。つまり、全音符を1としたときの長さが音符の名前の由来になっています。
しかし、私たちは1小節を1として数えることよりも、「いち、にい、さん、はい」というふうに拍を1とする方が感覚に合っています。
ですので、4分音符を1としたときの長さを覚えることが一般的とされています。
音価一覧表
名前 | 音符 | 休符 | 全音符を1としたときの長さ | 4分音符を1としたときの長さ |
---|---|---|---|---|
全音符 全休符 | 1 | 4 | ||
2分音符 2分休符 | 1/2 | 2 | ||
4分音符 4分休符 | 1/4 | 1 | ||
8分音符 8分休符 | 1/8 | 1/2 | ||
16分音符 16分休符 | 1/16 | 1/4 |
付点について
付点とは音符や休符の右に小さな点を付けることによって、長さが1.5倍になるという記号です。
例えば1の長さをもつ4分音符に付点が付けば、1.5の長さに変わり、名前も付点4分音符に変わります。すべての音符と休符に付くことができますので、それぞれの長さも暗記しておくとより良いでしょう。
リズム計算
覚えるだけでは意味がありませんので、実際に計算をできるようにしましょう。これをできるかどうかで、あなたのリズム感が変わってきます。
では問題です。次の計算に当てはまる音符を1つ答えよ。
ここでのポイントは一度数字に置き換えましょう。4分音符を1とした長さを覚えましたよね。つまり、「1+1= 」という意味になります。計算すると2の長さを持つ音符になりますね。
つまり、答えは2分音符です。
上級者はこれをどんなリズムでも瞬間的に行うことで、細かく正確に刻むことができます。
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